夏を感じるクラッシック10選その3
第3位 真夏の夜の夢(メンデルスゾーン)
特に4曲目の夜想曲は、森の中での仮寝の爽やかな空気が感じられる。
1曲目の序曲のいらいらとした細かな旋律を破って華々しく飛躍するあたりは、物語の始まりを告げるにふさわしく、引き込まれる。
最後の結婚行進曲は古今のクラッシック中でもっとも有名な曲といえよう。若々しくて健全で清々しくて、いかにもメンデルスゾーンらしい。
第4位 春初めてのカッコウを聞いて(ディーリアス)
春一番というけど、日本的な感覚だと、郭公が来るのは青葉茂る初夏なので、夏に入れてみた。
イギリスというのはヘンデルやハイドンに活躍の場を提供するなど、耳は肥えているのに、作曲家は多くない。どれも深みのある癒し系だ。素人受けを狙う派手さもなく、マニアックな緻密さもなく、奇をてらったアイデアもないが、飽きのこない、聞き込むほどに味が出る、食器や文房具のような日用品に備わっていてほしいような、実用性があると思う。
ディーリアスの曲は、ターナーやコンスタブルの風景画と似た、朝靄のような、夕霧のような湿度を感じる。きっと、イギリスの風土と関係があるに違いない。
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