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2008年5月28日 (水)

夏を感じるクラッシック10選

独断と偏見で、選んでみます。まず、第10位から第8位。

第8位 ローマの泉(レスピーギ)
ローマの4つの泉をとりあげ、夜明け、朝、真昼、たそがれ、と1日の情景を描く。
1曲目は、夜明けのジュリア谷の泉。次第に薄明るくなって朝靄が立ち込める谷のひんやりとした空気まで伝わってきそうだ。
2曲目は、ホルンが鳴り響く、一日の始まり。朝日の眩しい抜けるような青空。
3曲目が真昼のトレビの泉。
4曲目、黄昏のメディチ荘の泉、は、日没後、茜色が次第に深くなり、遠く晩鐘が聞こえるなか、次第に宵闇に包まれていく風情が、たいへん美しい。
別に季節が夏と決まっているわけではないけれど、日差しの強い1日のように感じられるので、きっと、夏に違いない。

 
第9位 スペイン奇想曲(リムスキー=コルサコフ)
高校の音楽の授業で、楽譜を渡されて読みながら聞くというのがあった。
この授業のおかげで、スコアを眺めることの面白さに開眼した。聞こえなかった音が聞こえてきて驚かされる。
その時に見ながら聞いたのがこの曲だったが、終曲の最後で冒頭の旋律が再現されるあたりから、急激にテンポが速まっていき、スコアを見ていると、その激しさがよく理解できた。
タンバリン、カスタネット、小太鼓などが活躍する南欧の明るさにあふれた曲。
海軍の軍人として南欧を訪れたロシア人リムスキーコルサコフの躍動が伝わってくる。

第10位 ボレロ(ラヴェル)
特に夏と結びついているわけではなかろうが、もっぱら雰囲気が、熱い。
楽器の取り合わせを変えていくことで、同じメロディーが無限に展開していくのは、音の魔術師の才能を遺憾なく発揮している。耳をそばだてても面白いし、無心に聞いても楽しめる。

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