家を建てる(1)最初の一歩
一軒家を探すか建てるかして引っ越そう、ということになった。それ以来、右往左往しているが、それはそれで面白いので、記録に残しておこうと思います。
結婚して、今住んでいる団地の10階の一室に引っ越してから、かれこれ10年がたとうとしている。駅から徒歩10分なのに裏手は畑や田んぼで、玄関を出た通路から見下ろせる川には、時折カワセミが姿を見せるなど、環境は最高で何の不満もなく、他方、子供が生まれたとか、転勤とかといった引っ越しを考えるきっかけとなるような事件も起きなかった。
でも、もともと犬を飼いたい、と思っていたのに加え、庭に餌台を置いて窓から鳥を見るというのもいい、と思うようになり、他方、ほんとに年をとったら追い出されてしまうだろうし、共稼ぎで車も持たず趣味は貧乏旅行程度なので、いつの間にか貯金も増えた、とそんなこんだで、本格的に家さがしを始めることにした。
といっても、不動産屋に知り合いがあるわけでもなく、いったいどこから始めようか。
まずは場所を決めよう。
双方の実家、通勤可能圏、自然が豊か、という条件を検討した結果、何度か訪れた自然観察フィールドのある、東京西郊に白羽の矢を立てた。
それからどうするか。まあ、現地に行って、小さな町の不動産屋にエントリーしておいて、紹介してくれるのを気長に待つのがよかろう、と考えた。なぜなら、大規模造成地の画一的な近代住宅よりも、緑の多い昔からの住宅地でしっとりと落ち着いたところに入り込む方ががいいな、と思っているので、それなら、なんとなく全国チェーンの大手よりも地元密着の小さい不動産屋さんの方が得意そうに思えたから。(必ずしもそうと言い切れるものではない、ということがわかったのは後日のこと。)
そこで、3月某日、その東京西郊のとある駅に降り立った。しばらく街をぶらぶらして、昔ながらの町並みに満足し、蕎麦屋でおいしい蕎麦をすすりつつ、何件かあった「小さな町の不動産屋」のうちのどれに入ろうか、とちょっと思案した。結局、駅に近くて大通りに面した明るくて入りやすそうなお店に入って、記念すべき、新居開拓の第1歩を踏み出したのだった。
続きはまた後日。
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