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2008年8月18日 (月)

スズメの子

おとといの暑い土曜日の昼下がり、某公園の立派な藤棚の下のベンチに座り、今日このあとの過ごし方についてちょっと思案していた。そこは、時折お弁当を広げる家族などもいる場所なので、餌にありつけるらしく、雀の群れがうろうろしている。よく見ると、親雀らしいのが茂みに入ったり、池に行ったりすると、子雀らしいのが、つきまとっては、羽をひろひろさせて甘えている。

そのうち、ちょっと往来が途絶えたときに、踏み跡の芝がはげているところで、親らしいのが、砂浴びを始める。その親の頭上から、雛らしいのが突入してくる。親はたまらずよけて隣のくぼみに移動する。そこにも別の雛が突入。さっきの雛が親のまねごとをしてるところに、また別の雛が突入、と大混乱になる。親は、その大騒ぎは無視して、また別のくぼみに移動して、丹念に砂浴びを続けている。

親の方はずいぶんじっくりと砂浴びをして真っ白になったところで、ベンチのすぐ上のフトモモの木の濃い緑の中の枝にとまって毛づくろい。すぐに雛が隣にとまって、また羽をひろひろさせて甘える。

というのを眺めて過ごした15分ほどの時間が、この日もっとも満ち足りたひと時だった。

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