« 書評:世界最悪の旅―スコット南極探検隊 | トップページ | 家を建てる(3)近所の不動産屋 »

2008年8月13日 (水)

コロー展

コロー光と追憶の変奏曲展を見に行く。

コローの風景画は、斜めに傾く枯れ木、梢の葉の茂みの稜線、川岸の線、地平線、などの線が画面を縦横に走っていて、見ていて飽きない。

それにしても、木立の下の土の道を牛が行く、土の土手の先の草むらの中の小さな淵に子供が飛び込む、そんな、ちょっと前までは人々の生活の中のどこにでもありふれていた情景は、いまやすっかり貴重になってしまった。

多くの人にとって、せいぜい帰省先にそういう風景があれば幸せといえよう。それでも、毎日目にする日常の風景ではなく、旅行先で目にする特別な風景なのだから、その本質は根本的に違ったものである。

|

« 書評:世界最悪の旅―スコット南極探検隊 | トップページ | 家を建てる(3)近所の不動産屋 »

文化・芸術」カテゴリの記事

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: コロー展:

« 書評:世界最悪の旅―スコット南極探検隊 | トップページ | 家を建てる(3)近所の不動産屋 »