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2009年4月25日 (土)

家を立てる(36)経費節減交渉

家のことをあれこれ勉強すると、あれも欲しい、これもいいね、ということになります。収納の棚の数、天袋をつける、壁に幅20センチほどの窪みを作ってちょっとした一輪挿しなど飾れるように、玄関に靴を履くときちょっと腰掛けられるようなベンチを、階段下に土間収納を、明り取りに欄間障子を、障子は桟を3列にして2面を開放できるように、ウッドデッキは塗装のいらないイペ材を、地下ガレージにはシャッターを、などなど。

そういう要望をぶつけると、こういうこともできますよ、と新たな展開もあり、当初よりもどんどんよいものになっていきます。それはよいのですが、その度に金額はいくらくらいです、が上がって生きます。これまでの変更額を見せられて、当初の見積もりから際限もなく上昇していくことに恐れをなし、優先順位の低い設備を削除して経費の切りつめ策が始まりました。

ということで、一転、経費節減の検討に変わりました。しかしどうやっても、安くはならないみたいです。営業氏と連れとは熾烈な交渉を行い、私もしぶしぶアイデアを出しましたが、帰宅してから、経費節減に協力的でないと責められました。でも、結局、当初の契約金額というのは、本来必要な人件費などを出すための基本料金みたいなもので、見積もりなんて後付けの説明にすぎず、いくらにらめっこしても、あちらを削ればこちらを出して調整する、といった具合で、増額することはあっても、スタートラインより減額することはとても難しいと思うのです。

どういうことをしたかというと、

階段のオープン手すりを壁に変える→6万円の減。

2階バルコニーのうちの1箇所をやめる→その部分に屋根をつけないといけないのでかなり割り引かれましたが、差し引き40万円の減。

廊下突き当たりの収納をやめる→3万円減。

リビングの出窓をやめる。(これは確かに削減効果あり。)

台所背面の収納を止めて、今使っている食器棚を持ち込む。

下駄箱も既存品とする。

検討したけどやめたのは、

和室の壁の珪藻土をやめる→14万円減。(最後に京壁にして復活。)

バルコニーを簡素なベランダにする→値段は変わらないとのこと。

リビングの上の吹き抜けをやめて天井を張れば、手間賃の関係で経費節減になるそうですが、それはあんまりだ、と私が反対。

吹き抜けの上の斜め天井の高さを低くしても、傾斜を急にしても、価格は変わらず。

床の間をやめると6万円の減だけど、やっぱり残すことにする。

玄関ポーチを広く取っているのをやめる→玄関を出てすぐ雨、というのはどうも。

軒の出を広く取っているのをやめる→雨の日に窓を開けると吹き込むし。

1階の和室の前の縁側をやめる→2階の部屋の関係で破綻が生じるので、断念。

【教訓】施主側としては、考えれば考えるほど、追加したくなる。受注者側としては、契約金にあれこれ費用を取り込んでいるので下げられない事情があるみたい。

ということで、契約金額から上がることは普通だが、削るのはとても難しい。

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