【南大東島】5 鍾乳洞探検
火山の山頂に珊瑚が積み重なってできたような島なので、中は、スポンジのようにスカスカなようです。
教科書に載せたいような典型的な火山島由来の隆起珊瑚島なので、昔はリーフの縁だったであろう場所が、ドーナツ型に島を緑色に取り巻いています。そこから中央が一番低いすり鉢状になっていて、池がたくさんあります。
池でカヌーに乗れるような情報もあったので、ビジターセンターの島まるごと館に行って聞いてみたら、夏はあまり鳥もいないので、鍾乳洞探検の方を勧められました。
全島石灰岩でできているようなものなので、雨が降っては石灰が溶け、下の穴に垂れていき、壮大な鍾乳洞ができます。かつては200ぐらいあったとか。
打ち合わせておいた時間に島まるごと館に集合。装備は、全身すっぽりのつなぎ、長靴、ゴム手袋、タオル、ヘルメット、懐中電灯3個。一式貸与されます。
一面のサトウキビ畑の中に、ぽつりと木立が残っているところがあります。そういうところには決まって洞窟の穴がぽっかり開いています。ドリーネというのだそうです。
なので、サトウキビ畑の中に突入します。頭を下げて、葉が顔に当たらないように手でガードして。
農地改良でほとんど埋められてしまったそうです。これから行く鍾乳洞が残されたのは、中に地底湖というか池があるので、水汲み用に使われていたからです。ごく最近まで現役だったというポンプとホースが残されていました。
地底湖は神秘的でした。潮の干満の影響で水位が変化するそうですが、なかなか予測がつかないとか。今回も、予想が外れて大分引いていたのだそうです。
思いがけずスリルを味わいました。気になったものをいつまで見ていてもかまわないし、気に入った場所にいつまでいてもかまわないという、観光地では味わえない、濃厚な鍾乳洞との接触が体験できました。
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