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2010年5月16日 (日)

(犬)春宵一刻値千金

初夏の夕暮れ、犬がいるからこそ、お散歩に外に出る機会が増えます。

駅とは反対方向に急坂を上ると、見晴らしのよい畑に出ます。
急な崖が多く、そういうところは林が残っていて緑です。その裏側はすぐ団地だったりするのですが、うまく隠されて、ちょっと農村の雰囲気が感じられます。

木々の切れ間には、遥かかなたに、港北ニュータウンや、ランドマークタワーの灯りが見え隠れしています。Photo_7
デジカメしか持ってなかったので、いい加減ですが、真ん中の光はランドマークタワーです。

次第に暮れなずみ、ぽつぽつと見える家には灯りがともり、蛙の声がして、おけらが鳴き、そして、頭上には蝙蝠が飛び交うようになりました。

坂を駆け上って、うっすら汗をかいた体に、夜の草いきれを含んだ風が心地よく感じられます。

西の空には、細い三日月とそのすぐ傍に明るい星、金星でしょうか。Photo_8
この写真ではさっぱり分かりませんが、細い三日月のすぐ円周上かと思われるほど近くに明るい星があって、どこかの国の国旗にでもありそうで、かっこよかったです。

春宵一刻値千金

という季節はだいぶ過ぎ去ってしまったのでしょうが、初夏の宵もまた、いいものです。

だんだん真っ暗になると、何か音がしたのか、犬は、茂みの奥を見つめたり、道の前方のい物陰に電話をかけている若い人が立っているのをいぶかしんで立ち止まったり、と、ちょっと肝試し風になってきました。

こんな逢魔が時は、あらゆる動物が一番活発に動き回る時間帯ですから。

と、突然、公園の脇の茂みに飛び込んで行ったと思ったら、猫が逃げていきました。

袋小路を引き返してきて、巧みに楓の木に飛びあがって枝の上でじっとしています。

犬はずいぶん楓の根元の匂いを嗅いでいましたが、とうとう頭上には気づきませんでした。

さ、そろそろ帰って、ご飯にしよう。

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