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2011年3月15日 (火)

【紀行】早春越後の里山②しただ・かんじき歩き

3月6日、三条市下田の里山で「しただ郷自然くらぶ」のかんじき自然観察会、豚鍋焼き芋付きに参加しました。
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「かつては生活に使われていた里山の」なんていう枕ことばで語られる里山ですが、そういう新興住宅地の中に転々と残された里山とは違って、ここでは、直前、というか、ほとんど今でも生活に使われているようで、さっさとかんじきを履いて山に入る姿からして、地に足がついています。
鍋を火にかけるとなると、雪の上に大きめの薪を並べて土台にして、その上に、杉の葉、その上に柴を並べて、あっという間に安定した焚火の完成。
風除けを作るとなると、さっと斜面に降りて、腰に下げた鉈やらの鋸などであっという間に木を切って、等分に切り分け、枝を払って杭の完成、それを雪の上にさして、雪のブロックを積み上げれば、ビバークも出来そうな立派な竃、というか台所ができます。0001_2
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町の人だけでやろうとすれば、雪の上で火をつけるまでどのくらい時間がかかるか、やってみたことがあるならその難しさがわかるでしょう。ましてや、煮炊きができるほど安定した焚火となると、私でも自信がありません。どんど焼きか、キャンプファイヤーみたいに盛大なのなら簡単なんでしょうが、それだと、燃費も悪いし、鍋などかけられません。

冬芽の観察など、私にとっては馴染みのある、どちらかというとアカデミックな視点と、鉈を2回振り下ろすだけで、人の腕ほどの木を切り倒すという、手品のような技とが入り混じって、エキサイティングな里山歩きになりました。
ありがとうございました。

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写真は、バンザイしているオオカメノキの冬芽。

昨日の雪割草もそうでしたが、ここでも、山菜の王様こしあぶら(東京ではまだメジャーではありませんが、本場新潟では、たらの芽とかなどよりはるかに喜ばれます。)などは、新芽を採るために木を切り倒してしまうという荒業をする人がいるそうで、里山を里山として使っている所有者にとってはたまったものではないとのこと。
里山の使い方のルールを学んでおく必要があるようです。

午後は、五十嵐川の向かいの高城の尾根を歩きました。0006
たむしばの暖かそうな冬芽。春もまじか。

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まんさくの花は咲き始めています。

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