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2013年10月 1日 (火)

ベトナム紀行⑧密林の幻燈

クックフーン国立公園内のコテージに泊った晩は、中秋の名月。ベトナムでは盛大に祝うとのことで、聞いてみると、この辺でもお祭りがあるそうです。
夕御飯のあと、行ってみることにしました。

ハノイからここまで、激しいドライブを無事故で連れてきてくれたドライバーさんの運転で10分ほど。

ところで、一行は、日本からの旅行者3人がハノイ在住の友人に手配してもらって現地同伴してもらう、というもの。その友人が同僚のアシスタントを連れているので、チャーターのドライバーを入れると、総勢6人、3人のお客に3人が随行している、というなんともぜいたくな、お大名ツアーです。

7時過ぎ、すっかり暗くなり、ゲートを出たところの小さい町を過ぎ、街灯も一切ないなか、一本道を10分ほどの広場に着きました。ぽつぽつ家もありましたが、街の明かりなどどちらを向いても全然ありません。

広場は、10個ほどの祠、なのでしょうか、それぞれ、華やかな電飾で覆われ、陽気なラジカセの音楽が鳴っています。
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道路の向かいの公民館のような公共施設の広場にステージが設けられて、椅子を並べています。

どういう役職なのか、向こうで偉い人と話をしていたかと思うと、花の飾られている本部席に座って見ていってくれ、ということになったようです。

恐縮しながらその来賓席に座っていると、もっと偉い人がやってきて並んで座ることになってしまいました。
「始まるよー」みたいな呼びかけが何度かあった後、定刻7時半、青年団の世話役みたいな人の司会でスタート。簡単なあいさつに続いて、すぐに、大音量の音楽が次々にかけられ、子供たちのダンスが披露されていきます。
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伝統音楽と民俗衣装もあり、最新曲とジーンズ姿というのもありました。
最初の女の子たちは、皆きれいなジーンズを履いていました。かっこいいジーンズは、きっと、精一杯のおめかしなのでしょう。

偉い人のお話では、ベトナムの中秋節のお祭りは、日頃農作業が忙しくてかまってあげられない子供たちのためのお祭りなのだそうです。ここには、この辺の11の地区が集まっており、それぞれの祠を飾り、代表の子供たちの演技が披露され、得点を競うとのことでした。

そして、最初はがらんとした広場だったのが、振り返ると、子供でいっぱい。
真っ暗な深い森の中のちょっとした広場が、突然子供で埋め尽くされてしまって、狐につままれたような気分でした。
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次に振り返ったら、また元の無人の野原に戻ってしまっているのではないかと思ってしまうほど、唐突で、童話の世界に迷い込んだような、不思議な気分でした。

偉い人と何やら話していると思ったら、ステージであいさつすることになっちゃたようです。

あれよあれよという間に、ステージに案内されてしまったので、しどろもどろに、日本は都市化が進んだが、自然は失われ、地域のつながりも薄れ、子供も減ってしまった、この豊かな自然と地域のお祭りと子どもたちとは宝だから、いつまでも守られることを祈念します、というようなことを言いました。ハノイ在住の友人がうまいことベトナム語でまとめてくれたでことしょう。

ハプニング続きの旅行でしたが、この嬉しいハプニングは、3人がかりで案内してもらうという、お大名ツアーだったから実現したものでした。感謝。

帰りに、その途中の街の雑貨屋で、月餅を買いました。旅行ガイドにはいろいろ載っていたので是非に、と狙っていたものでした。おいしくない、とハノイ在住者は興味なさそうでしたけれど。
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