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2014年3月 5日 (水)

巻狩り(その2)

 巻き狩り見学ツアー、いろいろ報告しようと思っていましたが、実際に参加してみると、ある部分だけ取り出しては語れないと思い直しました。
 なので、具体的なレポートは、前回の投稿に留めておきます。
 狩猟は、自然と折り合いをつけて生きていく上で、肉食、駆除、自然への親しみ、農閑期、地域共同体、仲間と山に入る楽しさ、などなど、様々な事情が積み重なり複雑に絡まりあって成り立っている営みだと思います。
以下、断片的ですが。
・肉食
 普通、私たちは、肉食は物心ついたときには当然の前提になっています。飼育現場や屠畜場を見学した上で、皿を前にして食べるかどうかの決断を求められる、という機会はありませんでした。
 屠畜場も見学してみたいし、鶏も捌いてみたいと漠然とは思っていますが、未だ実現はしていません。お肉は、おいしくいただいています。

・自然への親しみと隣人としての野生動物との距離感
 私は、野生動物とは、たまに出かけていって遭遇を楽しむ程度です。しかし、実際に近くで生活をするときには、また違った見方があるのでしょう。
 私などは、割り切って迷いなく殺せるようになったのは、庭の畑につくアブラムシ程度で、掘り返して出てくるブイブイの幼虫は、害虫ではあるのでしょうが、脇に放っておしまいにしてしまうへなちょこなので、この分野で語れる内容はほとんど持ち合わせていません。
 まあ、きれいごとだけでは済まされないでしょう。農作物林産物の収量確保という大義名分は、集落内で狩猟をしない人(野生動物との親近感が少ない人)との関係を円滑にする効果はあるのでしょう。

・共同体の文化
 祭、消防団、水利組合、そういったNGOは想定外の災害時はもとより、日常の些細な事件の迅速円滑な解決にも大いに貢献します。
 都市では、このシステムは地域単位のものは皆無といってよく、これだけでも、私などは、すぐにも安全な地方に移住したいと思ってしまったりします。

・殺す娯楽
 釣り、昆虫採集、そういった趣味は、対象となる生物について、一般の人より深い知識と親しみがあるのだと思います。
 私はといえば、釣りを少々と植物標本作りをごくごく少々したことがあるだけです。釣りについては、釣り上げた瞬間はちょっと困惑しましたが、まあ、死んでしまえば、見慣れた食べ物に変容してしまうので、食べることによって、整理を付けるのは割と簡単でした。(植物標本は、面倒ですぐ終わりました。)

・春山歩きの楽しさ
 気の置けない仲間で薮の制約がなくなった雪山に入って、どこでも行きたいところに行ける楽しさは、経験すればすぐわかると思います。

など、いろいろなことを考えました。

 

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