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2014年9月13日 (土)

スイス紀行(その3)ロープウェーとアルペンホルンとカウベル

泊まったカンデルシュテークは、氷河に削られたU字谷の底の村で、両側は切り立った崖です。
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両岸は崖ですが、その上はなだらかなので、流れ込む支流は、崖まで来るとどれも滝になります。
 

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氷河の出発点付近にできる圏谷(カール)ならば、日本でも仙丈ケ岳や木曽駒ケ岳や立山などでみられます。しかし、長さが続かないので、谷に沿って延々と続くU字谷は、日本ではほとんど見られません。日本の谷は、水が侵食してできた、断面がV字型のものです。少なくとも、氷河に削られて両側に断崖が続き、U字のように底が平坦となって、村が点々と連なるような地形はないと思います。
カンデル川を遡ると氷河の末端に行き着くそうですが、今回は日数が足りず、見に行けませんでした。

こういう地形だと、谷底の村から段丘面上の村に行ったり、段丘面上の村から川向こうの村に行くのはとても大変そうです。
見上げていると登攀技術がなければ徒歩で行くのは難しそうですが、上にも牛がいるところをみると、どこかにルートはあるのでしょう。でも遠回りだし標高差は目がくらむほどもあります。
ということで、ロープウェーが発達します。
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観光地カンデルシュテークからは両岸へ3本あります。
1日目はロープウェーで右岸に上りエッシネン湖の周りを歩いて、湖から流れ出る沢沿いにU時谷の底を徒歩で降りてきました。
2日目は、左岸に上り、氷河跡の谷筋を上ってゲンミ峠まで行き別のロープウェイで向こう側に下って温泉地ロイカーバードに移動しました。
ローマ時代からの峠道だそうで、ロバなども往復したのでしょうが、ロープウェーから見下ろすと、かなりスリリングです。
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牛は、夏は崖の上まで連れて行かれて過ごします。
ところどころ、平地が切れるといきなり断崖になるので、牛用に立ち入り禁止の柵があります。
どの牛も首に巨大な鈴をぶら下げており、迷子になっても見つけられるようにされています。
谷に響き渡る大きな音ですから、牛にしてみれば、草を齧るたびに、さぞ喧しいことでしょう。
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それにしても、どこまで登っても、草が生えている限りは、牛がいます。
高山植物も、美味しいものや食べでのある大型のものは食べられてしまうことでしょう。
有毒のトリカブトや棘のあるアザミが食べ残されています。

首都ベルンのシンボルである熊は、アルプスでは、ほぼ絶滅してしまったそうです。極限の自然と人の生活との折り合いをつけるのはなかなか難しそうです。
ロープウェーで上がったアルプでは、アルプホルンの演奏をしていました。
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「アルプホルン本来の主な役割は、牧童仲間の連絡手段で、牧童は近くのアルプにいる仲間や谷間の村人たちとの意思疎通に使いました。」とのことです(swissinfo)。
http://www.swissinfo.ch/html/swissalpinemusic/jpn/swissinfo3470.html
これだけ高度差があるとなると往来が一苦労なので、さもありなん、と納得します。
ともかくも、カウベルとアルプホルンを聴きながら、足元に氷河湖を見下ろし、霧の晴れ間に氷河と岩盤をいただく峰々を見上げるトレッキングを楽しみました。
あとは、スイスアルプスステレオタイプといえば、ヨーデルでしょうか。これは耳にしませんでした。
どこに行けば聞けたのでしょうか。

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