訃報
訃報を受けたときに頭の中に何が響くか。
私の場合は、ブルックナーの交響曲7番第2楽章でした。
この部分を作曲しているときに敬慕するワーグナーの訃報を聞いて、嘆きのフレーズとなった、といわれています。
繰り返し現れる重厚な唸るようなフレーズは、最後の部分で高揚して宗教的になっていきます。
あらゆる信仰の深奥の共通部分の赦しというか昇華というか、そういう、人間が原初から知っていた感情は、きっとこのようなものでしょう。
その後に続く第3楽章は、荒野を一陣の風がよぎり、やがて疾風に森全体が轟き咆哮する破壊的な音楽です。
荒々しい爽快さで、これも一種の救いと感じられます。
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