(日フィル定期)ブラームス
2016.6.10
小泉和裕指揮
シューマン:マンフレッド序曲
ブラームス:ハイドンの主題による変奏曲
ブラームス:交響曲2番
ブラームスはフィナーレが好きです。フィナーレに至る道のりはゲルマン人らしい粘着質な集中力で、気を抜くと途端についていけなくなります。
だが、その道を上り詰めたフィナーレの爆発には身震いがします。
今日の変奏曲も交響曲2番もフィナーレに至る前は、優等生っぽい律儀な楽曲で面白みがなく、私にはついていくのが面倒くさいのですが、それだけにフィナーレに至ってついに限界点を超えて炸裂し輝きを発するのは快感です。
交響曲2番でいえば、4楽章終わりのフィナーレに入って、全楽の強烈なスタッカート連打、そしてその後、落ち着こうとしてもすぐに声が裏返ってしまう辺り。
この辺も、もしかしたら、指揮者小泉さんの予定としてはもっと抑制を利かせた渋い演奏にしたかったのではないかと想像しますが、そこは日フィルが我慢の限界とばかりにすっかり普段ののりのりの演奏に突っ走っていました。
それがまた、抑制と爆発のコントラストの強さとなって今日の演奏の特徴となったと思います。
これはこれで指揮者とオーケストラとの出会いの妙といえるでしょう。
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