新潟

2014年5月 6日 (火)

(新潟紀行4)山菜

山菜は雪国が一番のように思います。
春が来たのを精一杯楽しもうという喜びが地域に満ち溢れているように感じられます。
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都会のスーパーでは小さなパックで高いものです。
産地に出かけて行って豪快に買うのが一番です。
そして故郷でもあれば、いくらでも分けてもらえるでしょう。
さらに、土地勘ができて、何となく縄張りのように自分で感じられる場所ができれば、そこで自分で摘むこともできます。
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もっとも、里山が里山として機能している地域では、山菜も財産ですから、よく知らないうちはお店で買うのがスマートです。

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2014年5月 4日 (日)

(新潟紀行3)好懐有り

雪が残り車が入れない林道を犬と散歩するのは気持ちのいいものです。
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雪国では、山の斜面は木々の芽吹きと桜とがパステル調で、地の花々は大きく鮮やかです。
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犬も先へ行ったり斜面を登ったり谷を見下ろしたり、生き生きしています。
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歩屧尋春有好懐
雨餘蹄道水如杯
随人黄犬攙前去
走到渓邊忽自廻
(范成大「春日田園雑興」)

下駄をつっかけ春を尋ねればいい気分。
雨上がりの田舎道には丸い水たまり。
随いてきた犬が先へ行って
渓の辺りまで行って戻ってくる。

春の残雪林道散歩のときには、いつもこの句が浮かびます。

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2014年5月 2日 (金)

(新潟紀行2)もつべきものは

写真教室に参加しました。
http://shitadagou.niiblo.jp/e412113.html

野山に分け入るのに、一人もいいのですが、仲間と一緒に、というのは、それだけでなぜか格別に楽しいものです。

その晩、一部の方が宴会に付き合ってくれました。

北五百川の流れを見渡しながら、素晴らしいオーディオの音響をバックに。
そして、山菜のてんぷら、蕗味噌、こしあぶらご飯のおにぎり、マロングラッセなどなど、食べきれないほど手料理をふるまっていただきました。
その上、お土産に季節のものをいつもたくさん持たされます。

もつべきものは越後の縁者です。

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困るのは、お返しに持参できるものがないことです。
関東から何か持って行こうとしても、果物もお酒もお米も、新潟には何でもあるので、もっとおいしいものを既にお持ちです。

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2014年4月30日 (水)

(新潟紀行1)弾丸旅行

車で犬連れ深夜発、という弾丸旅行が気に入っています。

前日の土曜日は、早め進行で5時頃さっと夕食、6時に寝てしまい、日曜日に日付けが変わった頃に起き抜けで出発、日の出の頃に目的地に到着して、朝の散歩を楽しみます。
こうすると渋滞を回避できるし、道がすいていて運転が楽です。
また、早朝だと、観光地も人が少なく、犬連れでも迷惑をかけずに済みます。

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連休前半、飛び石の中日を休んで新潟に遊びに行きました。
第一目的地は三条しただ、北五百川の棚田です。

この時期は、桜、残雪、白い遠山がすばらしい。
カタクリのことが記事になって、たくさんの人が訪れたそうです。Photo_2

水を張った田んぼに雪の粟が岳が映ります。Photo_3

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2014年3月 5日 (水)

巻狩り(その2)

 巻き狩り見学ツアー、いろいろ報告しようと思っていましたが、実際に参加してみると、ある部分だけ取り出しては語れないと思い直しました。
 なので、具体的なレポートは、前回の投稿に留めておきます。
 狩猟は、自然と折り合いをつけて生きていく上で、肉食、駆除、自然への親しみ、農閑期、地域共同体、仲間と山に入る楽しさ、などなど、様々な事情が積み重なり複雑に絡まりあって成り立っている営みだと思います。
以下、断片的ですが。
・肉食
 普通、私たちは、肉食は物心ついたときには当然の前提になっています。飼育現場や屠畜場を見学した上で、皿を前にして食べるかどうかの決断を求められる、という機会はありませんでした。
 屠畜場も見学してみたいし、鶏も捌いてみたいと漠然とは思っていますが、未だ実現はしていません。お肉は、おいしくいただいています。

・自然への親しみと隣人としての野生動物との距離感
 私は、野生動物とは、たまに出かけていって遭遇を楽しむ程度です。しかし、実際に近くで生活をするときには、また違った見方があるのでしょう。
 私などは、割り切って迷いなく殺せるようになったのは、庭の畑につくアブラムシ程度で、掘り返して出てくるブイブイの幼虫は、害虫ではあるのでしょうが、脇に放っておしまいにしてしまうへなちょこなので、この分野で語れる内容はほとんど持ち合わせていません。
 まあ、きれいごとだけでは済まされないでしょう。農作物林産物の収量確保という大義名分は、集落内で狩猟をしない人(野生動物との親近感が少ない人)との関係を円滑にする効果はあるのでしょう。

・共同体の文化
 祭、消防団、水利組合、そういったNGOは想定外の災害時はもとより、日常の些細な事件の迅速円滑な解決にも大いに貢献します。
 都市では、このシステムは地域単位のものは皆無といってよく、これだけでも、私などは、すぐにも安全な地方に移住したいと思ってしまったりします。

・殺す娯楽
 釣り、昆虫採集、そういった趣味は、対象となる生物について、一般の人より深い知識と親しみがあるのだと思います。
 私はといえば、釣りを少々と植物標本作りをごくごく少々したことがあるだけです。釣りについては、釣り上げた瞬間はちょっと困惑しましたが、まあ、死んでしまえば、見慣れた食べ物に変容してしまうので、食べることによって、整理を付けるのは割と簡単でした。(植物標本は、面倒ですぐ終わりました。)

・春山歩きの楽しさ
 気の置けない仲間で薮の制約がなくなった雪山に入って、どこでも行きたいところに行ける楽しさは、経験すればすぐわかると思います。

など、いろいろなことを考えました。

 

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2014年3月 4日 (火)

巻狩り(その1)

 
先日、巻き狩りの様子を見学するツアーに参加してきました。
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皆が静まって、動きを止め、耳を澄まし、目を凝らします。
風は弱く小枝もそよぎません。雪に覆われて音は消えています。
四十雀やこげらの鳴き声が時折、遠く近く聞こえます。
雲と雪との白い世界。霧が降りてきて木立がかき消され、自分の身体の感覚も薄れて、彼我の境界が曖昧に溶けていきます。

風に乗って硝煙の不吉なにおいが漂ってきます。
先ほどの遠くの銃声のあと、再び周囲から人の気配が消えます。
カケスが何かに驚いて叫び声をあげ、ウソの群れが澄んだ声を鳴き交わしながらその場を離れていきます。

遠くから勢子の声がします。追い立てるための何処か苛立たしい声です。いつの間にか近づいてきます。

曖昧な白の中から白いものが飛び出します。その瞬間、彼我は峻別され、対峙します。

白い何かは兎となり、焦ってこちらに真正面に飛ぶように向かってきます。
銃声。兎は少し角度を変えて更に走っています。
この瞬間、少しほっとしたことを覚えています。
そして2発目の銃声。兎は更に走って行き、向こうからの3発目で動かなくなりました。
近づいてみます。1発目は手前の木に当って防がれました。
2発目が致命傷らしく、点々と赤いものが雪の上に続いています。
3発目は、向こうで待つ人との配置の関係で、こちら側からは撃てない角度でしたた。間合いをとってから、向こうで待っていた銃が発砲しました。

兎は、参加者の一人に両足を握られ、耳を垂らしてぶら下げられます。しなやかに揺れてはいますが、もう動きません。
白い毛はつややかで柔らかいですが、その中の黒い目からはみるみる光が失われていきます。

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つい先日、散歩中に飛べなくなった椋鳥を拾ったことがありました。家に連れ帰り、暖めてやり砂糖水を飲まてやろうとしているうちに死んでしまいました。
生き物の命が失われる瞬間。
兎には触る気になれませんでしたが、あのときのように為すすべもなく柔らかさと温もりとがなっていったのでしょう。

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2012年1月 7日 (土)

年末新潟紀行(初詣)

大みそかのその後は、上越国境まで戻って、土樽で年を越し、新年は、クロカンを履いて、荒沢不動尊に初詣に行きました。
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穏やかな元旦の楽しい雪上散歩になりました。
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途中、例によって、サルの群れに遭遇しました。

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今年は、犬の動きを察知して、リードをつけたので、紛争に至ることなく、通過することができました。
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この足跡は、左がウサギで、右がリスでしょうか。
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斜面から転がり落ちた雪。
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それから、こんなのもありました。
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覗きこんだら、伐採した木を積み上げてあったのでした。
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2012年1月 6日 (金)

年末新潟紀行(その3)

12月31日は、夜明けの福島潟でガン、白鳥、カモ、ワシタカを観察しました。

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佐潟の翌日、未明に福島潟に着いて、夜明けを迎えるというのも、昨年と同じです。

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今年も、オオタカ、ミサゴなどを見ることができ、冬の自然観察を堪能できました。

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その後、鳥屋野潟に移動しました。おなかが減ったので、どこか朝食を、と偶然入ったのが、パンのカブト。サービスのコーヒーを頂きながら、入口のテーブルで頂きました。ピーナツバターの入った、ゲンコツパンをお代わり。

冬鳥を見る、というメインは去年とまったく同じでしたが、その後のお楽しみは、ちょっとずつ違って、今年はまた新たな発見があって楽しかったです。

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2012年1月 4日 (水)

年末新潟紀行(その2)

30日は友人と合流して、佐潟に行きました。
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ということで、書こうと思ったら、カーブドッチで昼食を食べ、だいろの湯に入ったというのは、昨年とほとんど同じことをしていました。今回は、オジロワシは留守でしたが、カシラダカが見られました。
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また、夕暮れ、頭上をねぐらに向かう白鳥が過ぎるのが雄大でした。

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移動中、長岡で江口だんごに寄りました。真っ白く湯気が出て、餅を蒸すいい香りでした。むかしぼたもちを頂き、正月の贈答品を買い集めました。

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2012年1月 3日 (火)

年末新潟紀行

29日には出雲崎のかやぶき屋根の民宿國安に泊まりました。あいにくのみぞれ混じりの雨で動きにくく、早々に宿に入りました。犬を連れて行きましたが、周辺の谷戸田に続く道は、犬の散歩に最適でした。四季折々楽しめそうです。

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宿も、落ち着いていて、寛げました。犬はといえば、部屋が寒いので、飼い主を放っておいて、居間のストーブにあたっていたり、と、こちらも寛いでいたようです。地の食材を用いた料理もおいしく頂きました。
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