スイス紀行(拾遺)温泉
しかし現代ヨーロッパでは入浴環境は厳しく、シャワーだけ、を覚悟していました。

門から玄関までのアプローチ脇に石を積み上げた囲いの一郭があり、覗いてみたら、洗い場と湯船があり、薪ストーブの煙突から煙があがっていました。
申し込めば使わせてくれるとのことで、絶壁と滝というすばらしい景色を眺めながらの露天風呂を堪能しました。
洗い場といっても、コンクリートの円テーブルと、丸太の椅子があるリゾート風で、湯船は巨大なポリたらいの内側にぐるりと腰掛がめぐらされていて、5、6人入れそうです。グループで水着で楽しむスタイルなのでしょう。中に薪ストーブがはめ込まれ、直火です。
これはうまくできています。ドラム缶風呂より簡単丈夫なようにみえます。一つ欲しくなりましたが、残念ながら狭い我が家には設置場所がありません。
カンデルシュテークの次は、風呂好きの古代ローマ人が発見した温泉保養地ロイカーバードに泊まりました。
宿で無料券をもらって公衆浴場のアルペンテルメに入ってみました。
水着着用で混浴、という、プールとスーパー銭湯の中間のちょっと不思議な世界でした。
打たせ湯やジャグジー、寝湯などがあるのは日本のスーパー銭湯とほぼ同じでしたが、雰囲気はというと、老若男女がカップルでのんびり仲良く時を過ごす空間となっており、日本とはまったく異なっていました。
目の前の断崖絶壁に雲が湧く風景は絶景で、日本にあっても温泉の名所になっていたことでしょう。
それにしても、海外で裸になって着替えるというのは、言葉が不十分だとかなり難易度が高く、個室の更衣室を過ぎるとロッカー室は男女共同になっているなど、どうしたらよいのか周りをきょろきょろしてしまいました。

もっとも、外部エリアにバスローブ姿で飛び出してしまっているお客さんもあり、戸惑うのは皆一緒のようです。
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